「そんなことよりも、聞いてよ!李ちゃん!」
私の呼び方のことをそんなことで片付けてしまった、佐伯さん。
突っ込みたいけど、佐伯さんは話を始めてしまう。
「…私の彼がね!?バスケ部のマネをいつも見てるの!
これって浮気じゃない!?」
佐伯さんは鼻から息を思いっきり出す。
佐伯さんにはバスケ部の彼氏がいる。
相談事は大体彼のこと。
「…いつも彼の話を聞くけど、聞く限りでは彼は佐伯さんに一途だと思うわよ?
あ、そのことがあって、今日は髪型が違うの?」
いつもは髪を下ろしてる佐伯さんが、今日はお団子頭にしてる。
私が言うと「そうなの!」と食いついてきた。
「…バスケ部のマネがよくお団子頭にしてるから、私も対抗してお団子にしてみたの!!
これで私の方が可愛いって思わせてやるんだから!」
両手の拳を力強く握る、佐伯さん。
恋をしている女の子はとても純粋で、可愛らしいと思う。
私が言ったお団子頭を聞いて何かを思い出したのか、佐伯さんは手を叩いて話を切り替えた。



