「……なんで……なんで助けたの……」
「…え?」
か細い声で言ったのは、『ありがとう』じゃなかった。
なんでって、決まってるでしょ?
「…北村さんに死んで欲しくなかったから!
ましてや自殺なんて…!どうしてそんなことしたの……!?」
「……自殺なんて…死にたいからするに決まってるでしょ。
あんたに死んで欲しくなかったなんて……言われても嬉しくない…」
……何それ。
じゃあ、私は助けない方が良かったってこと?
大人しくあのまま死なせて欲しかったってこと?
「…おい、北村!それが助けてもらった奴が言うセリフかよ!!」
りかが今にも北村さんに殴りかかりそう。
早苗と花織で必死に止めてる。
そんなりかに見向きもしない、北村さん。
「……助けてなんて頼んでないし。
そっちが勝手に助けたんでしょ……
あたしなんか生きてたって死んだって、同じなんだから…」
何それ。
そうやってたった一つの命を無駄にするの?
フツフツと蘇ってくる、北村さんへの怒り。
北村さんに一言物申してやろうと口を開いた瞬間。



