って思ってもミルクティーを飲んでる時点で根元さんに釣られてるけど。
綾女はオレンジジュースを飲んでいる。
あ、そういえば……
「根元さんはどうして武井先輩のことを知っているんですか?」
私達はこの話のためにファミレスに来たんだ。
危うくファミレスの美味しい食べ物に話を逸らされるところだった。
根元さんはブラックコーヒーを口にして、真剣な眼差しを私達に向けた。
「りかとは腐れ縁みたいなものでね、りかが中学の時に警察署で知り合ったんだ。
あいつ何かと喧嘩したり悪さしたりで警官に補導されたりしててさ。
それで俺はいつもりかに事情を聞いたり身柄を監視する役だったんだ」
どこか懐かしむような遠い目で根元さんは話す。
先輩は中学からあんな感じで悪さをしてたんだ……
「最初は俺を睨むだけで全く話そうとしなかった。
でも俺からずっと話しかけてたら、次第に話すようになって…
無理に強がってるとことか見てたらほっとけなくて、いつの間にか警察官としてではなく、一人の男としてりかを見るようになってた」
え、それって根元さんは武井先輩のことを好きってこと?
さらっと言われた衝撃発言に言葉が出ない。
驚いてる私と綾女を見た根元さんは、困ったように眉を下げ笑った。
その表情からして本当なんだ。
根元さんは武井先輩のことが好きなんだ。
「高2になってから警察署に連行されることもなくなって安心してたら、最近急に連絡が取れなくなった。
いつもは何回かかけ直せば出るんだが、今回は全く出ない」
根元さんはコーヒーの入ったカップをカチャッと皿の上に置く。



