そのことはまだ聞いちゃいけない気がした。
夕里の口から聞くまでは、何も言わないでおこう。
「…お茶の用意が出来たよ。リビングにおいで」
白地に青いストライプの入ったワイシャツに、ベージュのズボンを履いたいつものお父さんが顔を出した。
「…ゆ、夕里。詳しく話すからとりあえずリビング行こ?」
夕里に手を差し伸べる。
夕里はふっと微笑んで私の手を取った。
その一つ一つの仕草にドキッとしてしまう。
夕里の手を引いて、リビングへと足を運ぶ。
テーブルには私の好きなミルクティーと、夕里には麦茶が置かれていた。
お父さんは向かいのソファーに座り、ブラックコーヒーを飲んでいる。
「…まぁ、座ってくれ。夕里くん」
「…は、はい」
お父さんの姿に緊張してるのか、夕里は背筋を伸ばした。
そして私の隣に座って麦茶を口にしてる。
それを見てから私もミルクティーを口に運んだ。



