だんご虫ヒーロー。




私が仏壇へと歩いていくと、夕里もその後についてきた。



「……これが本当の私のお母さん」



写真を手で示す。
仏壇にある写真はブラウンの髪を緩く巻いた女性・私のお母さんがワンピースを着て笑顔で写ってる。



夕里はただ驚いて、お母さんの写真を見つめている。



「さっき見たお母さんとは別人でしょ?

本人は似てるって言ってるんだけど、断然こっちのお母さんの方が綺麗なんだよ」




眉をハの字にして困ったように笑う。
そんな私を夕里は驚いた表情のまま見つめた。



「…酷いな、李。
夕里くんが言葉を失うほど、綺麗だったのに」



和室の入り口から声が聞こえ振り向くと、服装はさっきのお母さんのままで、顔は男になったお父さんが立っていた。



「…え、あ、どういう……」



夕里は完全にパニック状態。



急いで化粧だけ落としてきたんだろうな、きっと。
今の姿で町を歩いたら、即警察行きになると思う。