だんご虫ヒーロー。




一度守ると決めたら、最後まで守り抜く。



例え誰かに近付かないでって言われても、避けられても絶対に諦めない。



ま、避けてたのは俺なんだけど。



でも雪菜が諦めないという気持ちを俺に取り戻してくれた。



だから李がどんな状態にあろうと、俺は李を諦めたりなんかしない。



彼に李のことを頼まれたからじゃない。



俺がそうしたいから。



不安そうに俺を見つめる綾女ちゃんに、微笑む。



綾女ちゃんはカバンの中からルーズリーフを取り出して、何かを書き始めた。



真剣な眼差しで何かを書いて、書き終わると真っ直ぐに俺を見た。



「…これ、学校から李の家までの……大体の……ち、ず……」



綾女ちゃんはルーズリーフに書かれた簡単な地図を俺に差し出した。



そして俺に寄りかかるようにして、眠ってしまった。



綾女ちゃんの目元を見ると少しクマが出来ていた。



つきっきりで李のとこにいたって言ってたからな。



きっと疲れたのと安心したのとで眠くなったんだ。



……さてと。