そこまで好きな奴のこと、忘れられる方がどうかしてると思う。
そんな俺がモヤモヤしてる時にやって来たのが、雪菜。
雪菜から李が寂しがってたと聞いて、どこか嬉しさがあった。
李は俺に謝ってまで、俺とまた話そうとしてくれてた。
悪いのは、謝るべきなのは俺の方なのに。
李はもう俺のことなんか忘れて、彼に夢中になってんだろうなと思ってた。
でも李はまだ俺のことを覚えてくれている。
李の中にはまだ俺という存在が残っている。
ここで何も行動しなかったら雪菜が言うように、俺が頑張ってきたことが本当に真っ白になってしまう。
でも俺が足掻いたところで、何も変わらなかったら?
俺のしたことは無意味。
無意味になるのが一番悲しいんだよな。
だから足掻きたくても足掻くのが怖い自分がいる。
いつから俺はこんなにも臆病になったんだろうな。
李のことになるといつも慎重になってしまう。
そんなことを考えていると、机の上のスマホが着信を知らせた。



