夕里は自嘲の笑みを浮かべて、天井を見上げてる。
それは夕里の勝手な思い込みなんだよ?
李ちゃんを見なくなって諦めたからそう見えるんだよ。
本当は……
「…李ちゃんに夕里の話しをしたら、すごく寂しそうにしてた。
夕里に冷たくされた時は謝らなきゃって、何かいけないことした覚えなんてないのに、夕里が離れていってしまって虚しかったからだって李ちゃん言ってたよ?
でも今は夕里からも何も言ってこないし、夕里のこと気にしてる暇ないくらい今は彼でいっぱいだとも言ってた」
李ちゃんが喫茶店で言ってたことを夕里へとぶつける。
夕里は目を丸くして私を見てる。
「…ねぇ、夕里。
本当にこのままでいいの?
このままだと李ちゃんの中から夕里の存在なんて消えて、李ちゃんは彼でいっぱいになっちゃうよ?
夕里の頑張ってきたこと、全部真っ白になるんだよ?」
夕里は眉間にシワを寄せて、私から顔を逸らした。
何を思ってるのか分かるよ、その表情。
悔しいんだよね?
やっと本当の夕里の気持ちを見れた気がする。
掴んでいた胸倉を離し、夕里の前に立つ。
夕里は李ちゃんのことを考えているのか、すごく真剣な顔をしてる。



