次に李ちゃんと夕里に会う時は、2人はくっついてるんだろうなって思ってた。



それがまるっきり逆で。



あれ以来夕里とは話していないと言ってた。



しかも李ちゃんには元から彼氏がいて。
李ちゃんに彼氏がいたことには驚いた。



それと同時に思ったのは、夕里は初めから叶わない恋をしてたってこと。



すごく切なくなった。



あんなに李ちゃんに一生懸命になってた夕里が報われない。



そう思うと私まで悲しくなったけど、同時に怒りも込み上げてきた。



だって………



「あー!もう!考えただけで腹立つ!」



この怒りは直接夕里にぶつけるとして。



到着したのは夕里の家。



いきなり玄関を開けて入りたい気持ちを抑えて、インターホンを押す。



しばらくして玄関がゆっくり開いて、中から夕里が出てきた。



「…え、雪菜?」


「やっほ、夕里」



とりあえず久し振りの再会だから、笑顔で夕里に挨拶。



いきなり怒った顔で言うのはあれかなって。