「…ほんと久し振りだなー、李ちゃんと綾女ちゃんに会うの。
ね、李ちゃん夏休み以降、夕里とはどうなの!?」
え、先輩……?
雪菜ちゃんはミルクティーをストローでかき混ぜながら、キラキラした目で私を見る。
先輩という話題になった途端、私の表情は曇る。
それを察した雪菜ちゃんが、眉間にシワを寄せる。
「…何かあったの?夕里と……」
「…う、うん。ちょっと、ね……」
苦笑いしか出来ない自分が悔しいな。
先輩のこと、いつから呼んでないんだろう。
最後に話したのはいつなんだろう。
先輩といた時期が思い出に感じるくらい、先輩と話してない。
クリスマスも、お正月も、バレンタインも全てを彼方と過ごした。
治療前後で彼方の気持ちを少しでも和らげてあげようと、病院に通いつめてたからここしばらく先輩のことは特に気にしてなかった。
でも雪菜ちゃんに言われて、またあの時の虚しさが蘇ってきた。
そういえば先輩は3年生になって、今年受験生なんだ。
そんなことでさえ忘れていた。
先輩に冷たくされ始めてた頃はあんなにも先輩のこと、目で追いかけてたのに。
時間が経つのって怖いな。



