最終的な正解は自分で見つけるものだよ?



そう言って彼方はいつも私が困ってる時は、ヒントしかくれない。



なぞなぞもヒントだけ言って、私が降参しても正解を言わない。



ある意味、もったいぶってる。



だから私も正解を言わないでいるけど、彼方はすぐに正解を言ってしまう。



…彼方はズルい。



でも今日の彼方はいつものズルい彼方じゃなかった。



「…それでも分からないももに、スペシャルヒントをあげる」


「…え、なになに!?」



スペシャルヒントって言うくらいだから、きっとこれを聞いたらすぐに先輩が何で私を避けてるのか分かってしまうんだろうな。



先輩の気持ちに気付いたら、早く謝りに行こう。



先輩の気持ちに気付けなくてごめんなさいって。



そしてまた前みたいに仲良くしたい。



そんなことを思っていたのに、彼方のスペシャルヒントは分かりづらくて。