だんご虫ヒーロー。




「…もう、やめてぇぇっ!!!」



耳を塞いでその場にしゃがみ込む。



「……やめてほしい?」



私の叫びに木霊(こだま)するように返ってきたのは、聞き覚えのある声。



あの三人が道を開けて退くのが、足元を見て分かった。



え、この声は……



「…やめてほしいよね。だってこんなのばら撒かれたら、今後の高校生活真っ暗になっちゃうもんね?栗丘さん?」




私の前にしゃがみ込んで、武井先輩からプリントを受け取ってヒラヒラさせてる。



私は顔をゆっくりと上げて、涙目で目の前にいる人物を見た。



どうして…どうしてあなたがそっち側にいるの?



あなたは李の髪を犠牲にして助けられたんだよ?



その先輩達はあなたを、あなたのその髪をペンキで黒くしようとした人達なんだよ?