「…笑ってる先輩こそどうだったんですか?
私のテスト見たんだから、言ってください。
人類皆、平等ですよ」
頬を膨らませて言うと、先輩は私の頬を優しく撫でた。
先輩が撫でた頬はこの前殴られた方。
知ってる。
先輩は私の頬を気にしてこうやって教室に来てることを。
あんな怪我、もうとっくに治ってガーゼもとれたのに。
だって今は夏休み明けの秋。
さすがに治っててもおかしくない時期。
でも先輩は、いつも心配そうに私の頬を撫でる。
そんなに私が傷ついたのが気になるんですか?
もう終わったことだし、解決したことだから私自身、全然気にしてないのに。
私の頬に異常がないと判断したのか、先輩の手は離れていった。
「…じゃ、数学が苦手な李に、数学得意な俺が今日から追試日まで教えてあげるよ。
喫茶店でも寄って行こうか?」
あの、私の質問聞いてました?



