だんご虫ヒーロー。




「…あなたのお望み通り、追試になってあげたんだから感謝してよ」



私が睨みつけてるのは、19点の数学のテスト。



20点なら逃れた追試。



絶対このテスト用紙、私にほくそ笑んでる。



テスト見た瞬間、私は目を見開いたまま硬直してたからテスト(こいつ)は私のこと、地に落ちるなって思ってたに違いない。



だから嫌いなんだ、テストなんて。



「…お願いだから、私の前に現れないで」



机の上に出したテストに指を差す。



独り言を言ったつもりだったのに…



…ふ、ふふふふふふ……



え、なんでここにいるわけ?



しかも口を手で覆って、必死に笑い堪えてる。



私を舐めてるんだと思ったから、睨んでおいた。



「…勝手に教室に来ないでください、チャラ男先輩」



口元を手で押さえて、必死に笑いを堪えてる夕里先輩。