だんご虫ヒーロー。




雪菜と別れてみんなが待つバス停へと砂浜を歩く。



荷物は航平に任せたから、重いとか言いつつも運んでくれてるはず。



さっきいたベンチからかなりの距離を歩くと、



「…どこまで道草くってたんですか?
乗るはずのバス行っちゃいました」


「……李?」



声のする方を見ると、壁に寄りかかって頬を膨らませてる李がいた。



ベンチからこんな遠いところにいるなんて…
今度は盗み聞きしなかったんだな。



つい李の行動一つ一つが可愛くて笑ってしまう。



笑うと怒ってるらしい李は俺を睨んだ。



「何で笑うんですか!?私は怒ってるんですよ!?
私をこんなに待たせて笑うなんて、変人です!」



もう置いて行きますからね!



そう言って李はふいっと顔を逸らして前を歩き出す。



…全く、素直になればいいのに。



そんなことを思って歩き出さないでいると、李が急に立ち止まった。



そして俺の方を振り返った李は頬を赤くして俺を見つめる。