だんご虫ヒーロー。




「...困ってる人を助けるのが"ヒーローぶってるだんご虫"、私だから」



ふっと笑う李ちゃんは、さっきの何かが吹っ切れた笑顔じゃなくて、どこかに強さを持った眩しい笑顔。



強すぎて、私には眩しすぎる。
悪くない人に八つ当たりしてしまう私には、眩しい。



強いよ、強すぎるよ李ちゃん。



どう生きたら、そんなに強くなれるの?



...あなたみたいになりたい。
そう、初めて思った。



あなたみたいに、李ちゃんみたいに誰かを、困ってる人を助けられるような強さが、勇気が欲しいと思った。



...李ちゃんの背後に現れた黒い大きな影によって、その考えが途切れる。



「...李ちゃん......!!」



私の声と黒い影が李ちゃんを襲ったのは同時だった。