「…丁度今日ね、この辺りで夏祭りがあるのよ。
みんなでどうかなって思って、綾女ちゃんと雪菜に浴衣を着させてみたの」



ニコッと笑う真智子さんは、すごく雪菜ちゃんに似てる。



夏祭り。
そんなイベントがあるから、今日は結構お客が多かったのかな?



そんなことを思っていると急にガシッと綾女に肩を掴まれた。



「…この浴衣と色違いの浴衣があったの!李、それ着て!」



綾女さん、また突然ですね……



何かと綾女は私とグッズをお揃いにしたり、洋服を色違いにしたりとそういうのが好きらしい。



だからよく私服は綾女と同じものが多い。



私が服にあまりこだわりがないから、綾女が選んでくれる。



それが自然に綾女とお揃いや色違いになるってだけの話。



でも綾女はセンスあるから。
実際、綾女が選んでくれたものに否定したことはない。