「……ゆ、雪菜ちゃん…」
駆け寄ったはいいけど、かける言葉がない。
恋の手助けなんて今までしたことないから、どうしたらいいのか分からない。
雪菜ちゃんは下を向いたまま。
若干身体が震えてる。
「……って…たじゃん」
「……え?…」
波の音と雪菜ちゃんの小声が重なって聞き取れなかった。
そしてバッと顔を上げた雪菜ちゃん。
その表情に目を見開くことしかできない。
目からは涙が溢れ出ていて、それは止まることを知らない。
頬は涙で濡れ、私を見る目つきは復讐相手を見るようなそんな目つきをしてる。
「…大丈夫って言ったじゃん!」
雪菜ちゃんの声は波音をかき消すくらい大きくて、そして私の心に深く突き刺さる。



