喫煙スペースのすぐ近くに海奏の教習車が停まってた。 俺はベンチに座って車の方をじっと見つめる。 真堀先生から鞄を受け取って車から降りた海奏は笑って真堀先生に手を振ってる。 なんで…そんな嬉しそうに笑ってんねん… 俺は自分の中の感情をかき消すように大きな声を出した。 『海ぃ奏ぁ!』 俺の声に振り返った海奏は、もう一度真堀先生に手を振って俺に駆け寄ってくる。 いつもと変わらない海奏の笑顔に俺は複雑な気持ちになった。