Lover dance ~運命の恋~


海奏と2人でロビーに座ってると、チャイムが鳴る前に結城先生が来た。
海奏に手を振りロビーを出た所で結城先生が口を開いた。

『拓望、お前……いや、俺この後教習入ってないんやけど、ちょっと話すか?』

真面目な顔で何か言いかけた結城先生は、思い直したように明るい声で俺に笑顔を向けた。
少し気になったけど、何を言いかけたか大体察しはつく。
あえてそこには触れずに俺も明るく答えた。

『マヂ!?話すぅ♪』

『よしっ!ほなまずは1時間バイクや!』

ニッと笑う結城先生とバイクの所まで急ぎ足で歩いた。