『…えっ!?ウソゃん?先生23か24くらぃ違うん?』 驚いた私は思わず声が大きくなった。 どう見ても、もうすぐ30になるようには見えない先生の顔をのぞきこむ。 『ちゃうでぇ!本間に29やって!』 また私のリアクションを見て笑う先生は、肩をふるわせながら答える。 『本間に?海奏には、どう見ても23、24くらいにしか見えへんで!』 必死で話す私を見て、先生はフッと優しく笑って私の頭にポンと手を置いた。 『ありがとう。そんなん言うてくれんの鈴本さんだけやわ!』