『拓望〜!行くぞぉ!』

チャイムが鳴る前にロビーに来た結城先生が、こっちに向かって手を振る。

『はぁぃ♪海奏、俺行ってくるわな!車頑張るんやで!』

『うん♪拓も頑張って!結城先生、拓のこと頼むわな!』

2人は手を振ってロビーを出て行った。




それからすぐチャイムが鳴って、指導員室から先生たちが出てくる。

他の生徒達が名前を呼ばれる中、私も自分が呼ばれるのを待つ。