『あっ、そうや!教習所な、拓も一緒に行くことなったねん♪』


『えっ?拓望って免許あるやん。なんで?』



冷蔵庫にビールを取りに行った冬也が私に振り返る。


『バイクの免許ほしいねんて!ちょうどいいから、一緒に行くことにしてん!』


『そうなんやぁ。拓望も一緒なら安心やわ♪海奏、ビール飲む?』



冷蔵庫を開ける冬也の声が少し明るくなった。