並んで歩きながら先生の横顔を見つめた。 原簿を見ながら歩いてた先生が私の視線に気づいてこっちを見る。 『ん?どした?』 少し首を傾げて微笑む。 この仕草と声のトーンが好き。 黙って先生を見つめる私に先生は更に首を傾げた。 私は意を決して小さく息を吸い込んだ。 『なぁ、先生がさっき言ってた悩みって何なん?』