『俺、そんな器用な人間ちゃうで。めっちゃ不器用やし、歳とるごとに失敗とか怖くなるし、逆に若い頃ならこんな悩みなかったかも(笑)』 先生はそう言って私を見ると恥ずかしそうに笑った。 『何かこんな話してごめん!そや、次の教習俺とやな!』 照れ隠しなのか少し明るく話す先生。 私は指名してたのを思い出して一気に顔が熱くなった。 『あっ、そやった…。うん。』 変な返事をする私を見て先生はいたずらっ子のようにニッと笑う。 『ご指名どうも♪ほなまた後でなっ!』