ロビーに来た教官達が自分の受け持つ生徒の名前を呼ぶ。
周りの生徒達が呼ばれる中、私は少し後ろから歩いてくる真堀先生を見つけた。
パッと目が合って、先生は一瞬だけ笑ってすぐ目をそらすと私ともぅ一人の子の名前を呼んだ。
その子と二人で先生について行って無線の車に乗り込んだ。
二回目の無線だから、そんなに緊張もしないで運転できたんだけど
スピーカーから先生の声が聞こえる度、私の体はビクッとした。
少しノイズ混じりに聞こえる声は、いつもより真面目な口調で少し低めの声。
隣に先生が居ないのは寂しかったケド、すぐ近くで聞こえる声に私の胸は高鳴り続けた。
