でも私の緊張がほどけたのは、ほんの束の間。 先生の腕に視線を移して一気に心拍数が上がった。 『うゎぁ…。』 ため息にも似たような声を出した私は先生の腕に触れた。 すごくマッチョとかじゃなくて、バランスよく筋肉のついた男らしい腕。 小柄でピョコピョコと動く先生は小動物みたいで、そんな先生から想像してたのは細くて華奢な腕だった。 予想外のことに、私は先生の腕に触れたまま声も出せないでいた。