Lover dance ~運命の恋~


優しく笑う先生は得意気な顔をして、私の前に腕を出した。

驚いた私は一瞬ビクッとなる。


『えっ!? 何? 先生、どーしたん?』

『俺、何気に筋肉あるんやで!』


そう言って先生は腕捲りをして私を見た。

『ほら、すごくない?』

まるで、テストで良い点を取ってきた子供が母親に誉めてほしくて仕方ないような、そんな顔をして私を見る先生。


自分より9才も年上の先生がなんだかとても可愛く見えた。
そんな先生に私の緊張はほどかれたのか、自分の表情が緩むのを感じた。


もう一度、腕を挙げるように出した先生が私の顔を見てニッと笑って、それにつられるように私も自然と微笑んだ。