『アハハッ!ゴメンって海奏(笑)怒んなや!』 頬を膨らませ、口を尖らして俺を睨む海奏。 子供の頃から変わらない仕草。 そんな海奏の頭をポンポンと撫でて笑う。 拗ねたままの海奏は俺の手からミルクティを奪って、そっぽ向いた。 いや…そっぽ向いたんじゃなくて、真堀先生の方を向いたんやろな。 きっと海奏には、もう待合室に入ってしまった真堀先生の後ろ姿がまだ見えてる。