私はこれ以上二人の話を聞くのが恐くなり、走ってその場を離れた。 真堀先生、どんな顔して話してたんやろ…。 てか、何で海奏は逃げ出したんやろ? 何でこんな胸が痛くなるねんろ? 何で…泣きそうになってるんやろ? ロビーまで走って、私は立ち止まった。 そして拓の所へ戻ろうと静かに歩き出す。 歩きながら胸が痛んだ時のことを考えた。