『俺を誰やと思ってんねん!お前との付き合い長いしわかるやろ!(笑)木村くんは何でか知らんけどな。』
『さすが結城さんスね。木村くんは…多分、俺と同じ気持ちやからと思いますよ。』
最初の方を苦笑いで答えた真堀先生。
後の方は少し俯き加減でポツリと呟くように言って結城先生を見た。
結城先生はそれを聞いて明るい声で、「それはないっ!」と言って笑っていた。
2人の会話の意味がサッパリわからない私。
まだしばらく話も続きそうだし、トイレを諦めて拓の所へ戻ろうと思った時だった。
真堀先生の言葉で私の足は止まった。
『そういえば、結城さんに懐いてる男の子!鈴本さんの彼氏と思ってたら違ったんスよぉ!』
そのセリフに私の胸はまたチクリと痛んだ。
