教官室から結城先生が出てきて、真堀先生の所へ走ってきた。 『結城さん、どうしたんスか?』 足を止めた真堀先生を見て、私はホッと胸をなでおろした。 『お前、木村くん大分落ち込んでるぞ!何喋ってたねん?』 苦笑いで話す結城先生に、真堀先生は首を傾げ何とも言えないような顔をする。 少し考えるような仕草をした後、真堀先生が話し出した。 さっきの私とたっちゃんの教習の事だ。 教習中の私の様子を話す真堀先生。 私は、あまりにも真剣に説明している先生の顔から目が離せなくなってしまった。