この胸が痛いん何なんやろ…。
よぉわからんけど、メッチャ悲しなる痛さ。





痛む胸に手をあてながらロビーを通り過ぎた。
教習が始まっているから人気のない廊下。
トイレのある通路を曲がろうとした時、聞き覚えのある声がした。



『すいませんでした。』


……たっちゃん?


私は足を止め、廊下の角からそっと声の方をのぞいてみた。