『海奏?どうした?』 頬に手をあてたまま、動きも喋りもしない私を拓が心配そうに見る。 『えっ?あぁ、ごめん。何もないで!』 私はそんな拓に笑顔で答えたケド、拓は納得いかないような顔をした。 『…ならえぇけど。次の教習まで時間あるし、コンビニでも行くか?』 『うん!あっ、その前にトイレ行ってくるゎ!』 まだ心配そうにする拓を残して私はトイレに向かった。