・・・・・・・ …海奏が?真堀先生を好き? 私は驚いて何も言えずに拓の目を見た。 頭が拓との会話を理解してくれない。 視線を前に戻すと、コースの中に真堀先生の姿。 汗を流しながら草刈りをしている。 暑そうに汗を拭う真堀先生に、少し離れた場所に居た女の教官が近づいてきた。 女の教官と笑いながら話しだす真堀先生。 同じ職場の人と笑って話すなんて、よくある当たり前の光景だ。 でもその光景を見た私の胸は、ズキンと痛むような感じかした。