私はそっと顔を上げて冬也に笑いかけた。

『いいよ、海奏が何か不安にさせてるんやんな…ゴメンな。』

私の泣きそうなのを堪えた声と、ひきつった笑顔に冬也も同じように笑って、私の頭を撫でた。

『海奏は何も悪くないで、気にしなや。』





それからしばらく何を話すでもなく2人でブランコに揺られてから帰った。

家についてからも何となく気まずくて、ほとんど会話もしないまま眠りについた。