「もう!何でママもっと早く起こしてくれなかったのよ!」
朝からそう叫ぶ私・高木希子(キコ)は、今日から晴れて憧れの高校生。
だって言うのに…
「何回も起こしたわよ!起きないあんたが悪いの!」
朝からママとド派手な喧嘩中。
「もういいっ!朝ご飯いらないから!」
そう言い捨て家を出た。
すっごくお腹が減ってることは内緒。
「お前おせぇーよ」
私の家の前で私を待っている3人の男達。
「ごめぇーん…」
「どうせまた寝坊でしょ?」
「うぅ…」
図星を言われ、唸りを上げる。
「もー希子はいつまでたっても可愛いなぁ」
「お世辞をどうも怜央」