ジュリエット「風のいたずら…

おどかさないで。

今夜は月があんなに綺麗だわ。

でも月の女神、あなたは残酷。

人の運命をもてあそんで、こんなひどい演出をほどこして。

私は何だか魂が抜けたようになって。

もう、馬鹿みたい。


………一人でバルコニーから、あなたに話し掛けている。

おやすみなさい、月の女神セレーネー。

私の願いを気まぐれに聞いてくれるなら、

………どうかロミオをここに連れてきて。」