ーー『禁忌を犯したか。』 黙って彼女を見つめていると、何処からか声が響いた。 声の主の姿は見えないが、 悪魔はこの声を知っている。 『愚かなヤツめ。 人間に恋し人間に溺れる。』 僕ら悪魔を従える王。 王の命令は絶対。 普段は表世界にでてこない王が、 ここにいる意味。 『それにーー。』