「…………。」








彼女が泣き叫び、その間も彼氏の死は近づく。






悪魔はそれを黙って見ていた。









ーーこいつが死ねば。








彼女は、僕のものになるだろうか?









僕が人間の姿に化ければ
彼女の側にいれるだろうか?









そんなことがふと頭をよぎった。









少なくとも、彼女は誰のものにもならない。









だったらこのままーー。