紅の蝶【完】








『もう、演技はよろしくてよ。』





上重の目が見開かれた。





『あなたもあの人の人間でしょ…?私が気づかないとでも?』





上重はあの人のスパイ。




きっと私を一番側からみてあの人に報告してたのだろう。





「……い、いつからお気づきに…?」