紅の蝶【完】






「う、うるせぇ!!美波と琴音はまだこっちに必要だ!!」




“必要”ね。




自分の口元が緩むのがわかる。




俺はゆっくり立ち上がり李の方へ向かう。





ぐっと李の耳に口を近づけ呟く。