紅の蝶【完】






「華音ちゃん?大丈夫?」





やだ。



独り、怖い。




「疲れたなら向こうで寝よ、だから一緒に行こうよ、ね?」




壱帆さんが私の震える背中を擦りながら言う。





私は頷いた。





独りはやだ。