華音はまだ俺の腕の中で寝ている。 無意識に手を握りしめる癖があるのでタオルを握らせておく。 「まさか我が弟が女の子をお姫様抱っこするときが来るとはね…。」 相変わらずうるせぇ姉貴。 姉貴は今24で墨入れの職人をしている。 「にしても、綺麗な子ね。」 自分の顔が少し緩むのが分かった。 ーーーーーーーーーー