紅の蝶【完】







聞こえる声はさまざま。





私を睨む人。




翔輝しか見えてない人。




“紅の蝶”を知る人。





翔輝はそんなことお構いなしに私の腰を引き寄せ歩く。





「余計なことは考えるな。」




『う………!?』