紅の蝶【完】







「ここでいいか?」




車が止まる。






「あぁ。」





華音の肩が一瞬上がったのがわかる。





「華音…行けるか?」




平日の7時でも街は人で溢れてる。




『……大丈夫。』




琉聖が車を降りてドアを開ける。