外が暗くなった午後7時。 琉聖さんが運転する車で私達は街へ向かう。 「……華音。大丈夫か?」 『ん?』 「手、震えてる。」 あ、気づいてたんだ。 微かに震える私の手。 翔輝の大きな手が私の手を包む。 「きつくなったら言えよ。」 『うん。』