紅の蝶【完】










翔輝のお父さんはきっとすごい好い人なんだと思う。





じゃなければ翔輝がこんな人に育たないよな…





ガラガラッ





琉聖さんがドアを開ける。






見えたのはすごい優しそうなおじさんと綺麗なおばさん。




「……は?」




おじさんの目が見開く。





翔輝は構わず私の手を握りおじさんに近づく。





「お久しぶりです、組長。」




「え、あ…おぉ。」




「翔輝…隣のお方は…?」