紅の蝶【完】





「お、お前…足…」



『あ、はい。歩けたんです…』




……歩けた。




「翔輝、華音ちゃん、お前の看病したいって思ってたら歩けたらしいぞ。」




華音を見ると顔を赤くしてうつむいていた。





『しょ、翔輝さん…まだ熱あるんですから寝ていてくださいっ!!今お粥作ってますから!!』




……可愛いやつめ…。




「わぁーかったよ。できたら起こせよ。」




『はいはい。』





俺と華音のやり取りを琉聖はただひたすら笑っていた。




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