「別に、なんでもないしっ…佐々木には関係ないでしょ…!」



あぁ、なんで素直になれないんだろう



「……………そっ、か…」



するりと、腕を離された



「…そうだよな~!俺が関係ないことに口出しすることねぇよな!
ごめんね!優子ちゃん!」



………え

違う…違うよ…



「待ってよ、ささ…」


「さっきのはマジで俺が悪かった!ほんとごめん!!

とにかく、早く帰ろうぜ!さっき颯太から電話来てさ~」



そんなこと、言わせたいんじゃない

謝るのは、うちの方なの



『佐々木には関係ないでしょ…!』


うちが、佐々木を遠ざけたんだ


ちゃんと素直になってれば


こんなことには、ならなかったのに



「ほーら!帰りますよ~!」


やめてよ…


「優子ちゃーん!聞いてる?」


無理して『いつも通り』にしないでよ

距離を置いてるの、バレバレだよ




ーーーーあぁ、違うか


自分で、佐々木に"そうさせて"しまったんだ


全部、自業自得じゃん